保育士歴10年、大規模保育園から小規模保育園、子ども園で働いてきた元保育士が、年子兄妹の保育園選びで気を付けたことをご紹介します。
これからお伝えするのは、私が個人的に保育園選びで気を付けたポイントです。
元保育士ママの保育園選びのポイント6選
正直、保育理念や方針はあまり気にしませんでした。
ちらっと目を通して「ん?」と思わなければいいか。といった程度です。
私の中で一つ決めていたのは「遊びメインの保育園」ということくらい!
保育方針に子どものタイプが合わないと保育園が苦痛になるかもと聞きますが、0歳児入園の場合、それを言われてもまだ判断できませんよね。
私は、以下6つを条件に選びました。
①自宅から近い保育園
毎日の送迎は、思った以上に大変です。ワンオペならなおさら。
私の場合送迎は基本自分なので、夫には保育園選びを任せてもらいました。
・歩きでも通える
・片道車で10分以内
・駐車場が停めやすい
私は田舎住みなので、歩きでも車でも通える保育園を探しました。
朝・夕は送迎で混雑しますし、子どもが駐車場を行きかうので、安全に駐車できそうな場所も条件に入れていました。
ちょっとしたことなんですが、毎日となると自宅や職場から近く駐車しやすいのはとても楽です!
②自然災害時歩いていける保育園
最近自然災害が多いですよね。
自分しかお迎えにいけないとわかっていたので、徒歩30分圏内でお迎えにいける距離の保育園と仕事を探しました。
③先生が元気に挨拶してくれる保育園
挨拶の重要さを子どもに教える中で、保育士さんができていないと疑問に思ってしまいますよね。気が付いたら保育士さんから挨拶してくれる園、忙しい朝や夕方も笑顔で挨拶してくれる保育士さんがいたら良いなと思っていました。
私が新卒で入職した保育園の園長先生に「挨拶にもう一言添えると良いよ」と言われたことがあります。
「おはようございます。今日も暑いですね」「おかえりなさい。お疲れ様です」といったちょっとした一言です。
時間に余裕があれば、そこから会話が広がりコミュニケーションがとれますし、その一言を言われて嫌な気持ちにもなりませんよね。
実際、ちょっと疲れたとき、先生とたわいもない会話をしてから仕事へむかうと少し気分も晴れます。
④仕事が休みの日も見てくれる
保育園によって、保護者の仕事が休みの日は預かってもらえたり、できなかったりします。
保育士経験もあるので、できれば自宅保育したほうが良いのもわかりますが、
母になって思うのは、休みの日にしかできないこともありますし、何よりもリフレッシュしたいので!預かってもらえると助かりますよね。
私の子が今通っている保育園は、休みの日も預かってくれます。仕事が早く終わりお迎えに行った日も「16時までは来なくていいのに!」「お家のこともあるでしょ」といってくれる保育士さん達です。
こんな風に寄り添ってくれると、できるだけ早くお迎えに行こうと思いますし、何かあれば先生方に協力したいと思えます。
お母さんと子どもに寄り添ってくれる保育園、保育士さんに出会いたいですよね。
⑤園庭の広さ・近くに公園
保育園では体をたくさん動かして遊んでほしかったので、園庭が大きい保育園か近くに公園のある保育園が希望でした。
また、田舎は基本車移動だったり歩行者が安全に歩ける道がなかったりします。
なので、近くに公園があると道中で交通ルールを学ぶきっかけにもなるかなと期待しました。
⑥遊びメインの保育園
遊びの中でお勉強的なことをしてくれる保育園もありますが、私はダイナミックに遊びメインで保育してくれる保育園が希望でした。
個人の意見ですが、遊び疲れるって最高の疲れだと思うんです(笑)遊びから学ぶ社会性や好奇心って一番最強なのかな?とおもったり、、、
0歳児から泥遊びや水遊び、運動遊び、お友達と喧嘩もたくさんして「今日も遊んだ!」と遊び疲れて帰宅して欲しいと思っています。
園見学で注目したポイント
園見学は事前に予約していくことが多いので、園側も見られる準備をしている前提で向かいました。
①入ってすぐの職員対応
初めて保育園見学に行ったときは緊張したことを覚えています。
門を入ってすぐが保育園の第一印象になると思うんです。
園に到着後は以下の内容に注目しました。
・すぐに先生が出てきてくれるのか
・担当の方が忙しい際は「少々お待ちください」など一言いってくれる園なのか
先生方が、笑顔で丁寧に迎えてくれるとホッとしますよね。
②靴がそろっているか
園見学では、保育室などを順番に回って案内してくれます。
そこで職員の靴がバラバラであったり、年長・年中さんレベルの子どものトイレのスリッパがそろっていなかったりすると、生活上細かい指導はしないのかな?と疑問に思います。
例えば、肌着をズボンの中にしまわない、鼻水をふかない、ボタンをとめない、洋服をたたまないなど。そこまで気にしない園なのか、余裕のない職員数なのかなと心配になってしまいます。
③聞こえてくる先生の声
見学をしていると、いろんなところから声が聞こえてきます。特に幼児クラスとなれば人数も増え、先生方も大きな声で話をする姿も見られます。そこで聞こえる言葉遣いや子どもの移動時の声掛けに少しだけ注目していました。
④自然災害時の対応
いつどこで大きな自然災害が起きてもおかしくないので、安心して預けられる保育園を希望していました。でも正直、建物が古い保育園は多いので、それ以外の自然災害時の対応に注目しました。
個人の防災グッズの備蓄
自然災害時の避難場所
保護者への連絡手段
毎月の避難訓練実施など
現在通う園は、半年ごとに個人の防災リュックの中身を確認して園に預けます。
毎月避難訓練も行い、地震、火災など本格的な音を使用し、訓練してくれるため先生方や子どもの意識の高さも感じられます。
自然災害の際、連絡手段がなければ、集合場所が決まっているのでそこへ向かえば子どもたちに会えるようになっているなど、対応は園によってさまざまです。
複数の園で働いてきましたが、避難訓練のレベルも違います。
入園前の確認がおすすめです。
⑤ベテラン保育士さんがいるか
独身の方でも子どもがいらっしゃらない方でも経験年数が違っても、保育の専門家です。
なのですが、、やはり相談したい内容によって、同じ年代のお子さんがいる先生やベテランの先生を選んでしまいます。
これは、仕方ないような気もします。
ダイナミックに楽しく遊んでくれる若い先生と、心のよりどころ頼りになるベテラン先生がバランスよく揃っている保育園は保護者も安心だと思います。
支援センターや園庭開放へ通って普段の様子を見てみる
保育園にある支援センターや園庭開放にいくと普段の様子が見られます。
そこで保育士さんの対応や避難訓練様子、行事前の風景などを見ることがでたり、給食の試食ができたりもしましたよ。
①廊下やトイレ掃除がされているのか
園見学に行くときは、事前に予約をしているので、園によってはいつもよりも園内を掃除していたり、職員に周知していたりすることがあります。
なので、支援センターや園庭開放で遊びにいったついでに園内を少し注目してみると良いです。
階段にホコリがたまっていないか、トイレは清潔かなど。
階段等は年齢に合わせて子ども自らハイハイで登ったりします。清潔であることは難しいですが、定期的に掃除はされていてほしいですよね。
②支援センター職員の会話
保育園の支援センターに通うと、業務を徹底している支援員さんと、支援員さん同士でうわさ話や園内の職員について話している人もいます。
業務中、利用者のいる場所で職員の情報や子どもの情報を話している時点で不安になりますが、その会話を聞いてみるとどんな先生がいるのかわかったりします。
また支援員さんも保護者の立場である方が多いので、通われている保育園や幼稚園の実態を教えてもらえることもあります。
③保育士の表情・遊び
園庭開放へいくと、保育園児と一緒に園庭で遊ぶことができます。
そのため保育士さんの表情や言葉がけが耳に入ってきます。また子どもとどんな遊びをしているのかも見ることができて参考になります。
人数が多いと安全のため全体を見て、見守る先生も多いですが、子どもと一緒になって走り回ったり、泥だらけになったりして遊んでくれる先生をみると、こちらも嬉しくなります。
保育園申請は何園記入したか
保育園申請は、希望保育園記入欄が8枠くらいあります。我が家はすべて埋めることはしませんでした。
通える園だけ書いて提出
現実的に毎日送り迎えできる園だけをきました。また支援センターや市役所でどの園が毎年何人くらい募集して、現在何枠空いているのかなどの情報収集もしていました。年子2人が別の園になった場合も園と職場があまり離れていない順に記載し申請を出しました。
結果、保育士復帰で加点されたこともあり、第一希望の園に2人一緒に入園できました。
入園して思ったこと
我が家は保育料無償化をねらって長男が3歳の時に保育園に入園しました。今では幼稚園も保育園も子ども園もどこに預けても働くことはできます。
ですが我が家は、施設費や教材費、制服代等にお金をかけたくなかったので保育園一択でした。
入園してみて、意外と購入するものが多く驚きました。保育で使用する教材はもちろんあると思っていましたが、指定の肩掛けカバン、手提げ、スモッグ、ピアニカ、体操着などの購入や毎日白米持参など。
といっても、幼稚園に比べたら月にかかる費用は安いものですけどね。
入園前に確認しておくと安心です。
自分の働いてきた園や今、子どもが通っている園をみて思うことは、0歳から5歳まで流れるように保育が続いていくのっていいなと感じています。
例えば0歳から5歳まで共通でおこなっていることがある。
行事に向けて練習するのではなく、日々の保育から行事が作り上げられるような感じです。
息子娘の通う園は、運動会にむけて毎日がっつり練習している雰囲気もないのですが、当日のクオリティーは高いです。
日々の保育と子どもの様子を先生方が上手く活かして指導もしてくれてるのが伝わると、先生方はもちろん、子どもの力も凄いなと感心してしまいます。
【まとめ】元保育士ママが伝える年子保育園選びのポイント6選
保育園選びは、ご家庭によって求める内容が違うと思います。保育園によって行事や保育士さんの雰囲気もさまざまです。
正直、預かってもらえるだけで助かるのですが、職員人数や災害時の対応、訓練など、子どもの命にかかわることはどうしても慎重になってしまいますよね。
自宅や職場からの距離
災害時の対応
保育方針・理念
園長や保育士の雰囲気
職員の雰囲気、余裕
今回私が紹介した内容の他にも
預けられる月齢
行事内容・多さ
お弁当の有無、どんな給食が出るのかなど
各家庭の方針、ライフスタイル、希望条件に合った保育園が見つかると良いですね。
そのためには、園見学はもちろん、支援センターや園庭開放、一時保育を利用してみると、園生活がイメージしやすくなるかもしれません。